OpenSeaはNFTの売買が簡単に行えて、売上高が圧倒的トップのNFTマーケットプレイスです。
出品したいデジタルデータを持っていれば、数分の登録作業とガス代の支払いだけでNFTアートの販売ができます。
この記事を閲覧して下さっている皆さんもOpenSeaを1度は使ったことがあるのではないでしょうか。
このようにNFTは手軽に売買できるのですが、必ずガス代が問題になります。「ガス代が高くてNFTの購入をキャンセルした」という声も良く耳にします。
そこでこの記事では、ガス代が起こる理由とガス代を抑える方法について解説します。
▼この記事を読むとわかること
- ガス代とは何か
- ガス代が発生するタイミング
- ガス代を節約する方法
OpenSeaで発生するガス代とは
NFT取引で発生するガス代とは、簡単に言えばブロックチェーンの利用時に発生する手数料のようなものです。
OpenSeaの作品ページで「Buy now」ボタンを押すと、
NFTの価格自体は$1未満の場合でも合計$100以上と表示されることもあります。
これはNFT自体の価格の何倍ものガス代が含まれているからです。(Estimated gas feeがガス代です。)
では、このガス代についてより詳しく見てみましょう。
ガス代はマイナーに支払う手数料
ガス代とは、ブロックチェーンのマイナーに支払う報酬です。
NFT取引のようなブロックチェーン上の処理を行う時は、マイナーと呼ばれる参加者の協力が必要となります。彼らに支払う手数料のことをガス代と言います。
【応用】ガス代のより詳しい説明
そもそもNFTの役割とは、代替不可能なトークンの名前通り、「デジタルデータが唯一無二であることを証明する」ことです。保有者以外が勝手に複製利用することを防いでいます。
NFTによって、「デジタルデータを唯一無二のものとして証明する」を実現する方法は、ブロックチェーン上に取引履歴(トランザクション)を記録することです。(取引履歴として「作成者」「保有者」「デジタルデータの格納場所」等の情報が記録されます。)
上記の一連の機能をスマートコントラクトと言います。スマートコントラクトが実行されて、ブロックチェーンに取引履歴が記録されることでNFTとなります。
ブロックチェーンに記録するためには条件があります。記録したい取引履歴(トランザクション) が正しいことを他の人に承認してもらう必要があるのです。
この承認してくれる人をマイナーと言います。マイナーには承認してもらった報酬として手数料を払います。この手数料をガス代と言います。
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イーサリアムはガス代が高い
NFTを記録するブロックチェーンは数種類あります。
OpenSeaで最も流通量が大きいブロックチェーンはイーサリアムです。イーサリアムの通貨であるETHは流通量が大きいですが、ガス代の高さが問題になっています。
2021年初頭はそうでも無かったようですが、DefiやNFTブームに相まって現在ETHのガス代は数千円、数万円というレベルになってしまいました。
マイナーはガス代を多く支払った手続き(トランザクション)から先に処理します。なのでブームによって手続きしたい人が増えたことでガス代が高騰しました。
OpenSea以外のマーケットプレイスではガス代がかかる?
理由は、マーケットプレイスが異なってもブロックチェーンの処理(スマートコントラクト)が発生するのは共通だからです(ガス代はブロックチェーンの処理時に発生するものです)。
なお、ガス代をマーケットプレイス側が負担している場合があります。そのようなマーケットプレイスでは利用者側がガス代を直接的に負担せずに済みます。例えば「NFTStudio」などのマーケットプレイスが該当します。
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ガス代が発生するタイミング
ガス代の支払いが発生するタイミングは、例えば下記に挙げた通りです。
購入者が支払うガス代
- NFTを固定価格で購入する
- ETHからWETHに交換(ラップ)する
- ETHをPolygonに移動(ブリッジ)する
- オークションの入札をキャンセルする
販売者が支払うガス代
- はじめて商品を出品する
- オファーを受け入れる
- オークションで落札価格が1ETH未満の場合
- 固定価格販売をキャンセルする
- NFTを譲渡(Transfer)する
参考:What are gas fees on OpenSea?
ガス代を節約する方法
ここからはガス代を節約する方法について解説します。
Polygonを使う

買いたいNFTがイーサリアムにしか対応していない場合は、諦める他ありませんが、PolygonというネットワークのNFTを購入する場合はガス代負担が劇的に軽減されます。
Polygonはイーサリアムブロックチェーンの処理速度やガス代高騰の対策のために生まれたブロックチェーンです。ガス代が数円程度で済むので気兼ねなく利用できます。
イーサリアムブロックチェーンにこだわりが無いのであればPolygonブロックチェーンをおすすめします。
またNFTを出品する時も購入者のガス代負担を軽くしたい場合はPolygonを選択して出品するのもオススメです。Polygonの使用方法はこちらを参照してください。
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ガス代が安いタイミングで取引を行う
ガス代相場はタイミングによっても変動します。従ってガス代が安いタイミングで取引を行うのがオススメです。
参考)ETH Gas Stationというサイトで調べる方法があります
Gas Price (legacy) が低い時間帯が良いそうです。(こちらのおもちさんの記事が参考になります)
イーサリアムのガス代が安い時期と高い時期
ちなみに傾向としてガス代が安くなりがちなタイミングは朝7〜9時頃や週末です。
ネットワークの優先度を「低」にする
OpenSeaで購入時のチェックアウト時に「優先度」を変更する方法があります。優先度を下げると処理される順番は遅くなりますが、ガス代を少し下げることができます。
編集ボタンを押して「Low」を選択しますしかし、こちらの方法ではガス代が劇的に安くなるということは無いので注意してください。
ETHの価格が下がっている時に取引を行う
ETHの価格は変動しているので価格が低下したタイミングで購入するのも手です。(この場合、日本円ベースで見た費用負担が下がります)
ETHの価格は取引所等で確認できます。
チャートを見て分かる通り、ETHの価格変動は大きいです。
価格下落時に取引することで実質的なガス代コストを低減するのもオススメです。
まとめ
ここまでの内容をまとめておきます。
この記事のまとめ
- NFTの売買では必ずガス代が発生する
- PolygonブロックチェーンでNFTを扱うとガス代がほぼ無料くらいに安くなる
- イーサリアムブロックチェーンでNFTを扱うならば、ガス代は最低でも数千円は必要
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