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NFTの基礎知識

【注意】他人の絵でNFTアートの出品できるのか? 法律の観点から解説

2022/03/172023/06/27WEB3NOW

目次

近年注目されているNFT。

2021年の流行語大賞でもノミネートされ、その存在が一躍話題となりました。

しかし、知名度が高まっただけにアーティストの作品が無断でNFT化されてしまうという問題が起こっています。

そこで今回は、NFTアートの二次創作や法律関連について触れていこうと思います。

今回の内容を理解しないでNFTの販売をしてしまうと、意図せずに犯罪を犯してしまうことがありますのでぜひ最後までご覧ください。

NFTは他人の絵を使って出品できるのか?



結論から言うと、NFTは他人の絵を使って出品してはいけません

なぜかというと、NFTはそのトークンの所有権を証明するものであり、紐づけられたアートの所有権や著作権を証明するものではないからです。

実際にイラストを無断転載されてしまいOpenSeaなどで販売されてしまうことがよくあります。

例えば、イラストレーターのwacca氏は自身の作品が勝手に出品されていることをTwitterに投稿しました。



wacca氏は作品の無断転載の禁止をTwitterに明記しているので著作権侵害だと考えられます。

いずれにせよ、アーティストを応援するためにもモラルは守っていただきたいです。

▼NFTとは?
NFT(Non-Fungible Token)とは、ブロックチェーン上に存在するデジタル資産のことをいいます。また、NFTと画像やイラストが紐づいたアート作品のことをNFTアートといいます。

漫画やアニメなどの二次創作は危険!

NFTと漫画やアニメなどの二次創作に関してはNFTに限らず微妙なラインです。

コミックマーケットなどで販売されている同人誌は印刷費などを回収するためにライセンス企業から見逃されていますが、電子版だと印刷費やイベント参加代などの出費がないので確実に収益が出てしまいます。

そのため、ライセンス企業は今までよりも厳しく取り締まる可能性が高いです。NFTはガス代などの手数料がかかりますが営利目的として捉えられてしまいます。

なお、二次創作について気になる方は出版社などのホームページで確認してみると良いでしょう。
出版社によっては「二次創作物のガイドライン」などを出している場合もありますので気になる方は調べてみてください。

パブリックドメインならNFTにできます

パブリックドメインとは、知的財産権が存在しない作品のことです。

誰でも利用できるためNFTなどの商用利用も可能な場合が多いです。

コレクタブルNFTとして有名なBlitmapのパブリックドメイン化がその一例です。

その背景には、クリエイターがBlitmapのキャラクターを活かし新たに派生したデザインを作成することで、オリジナル作品への注目が集まるように考えているそうです。

【参考】Blitmap
なお、パブリックドメインの場合でも作成する際のルールがあり、著作者の人格権を侵害するようなやり方でNFTとして販売することができないので注意しましょう。

著作者人格権に関してはこちらの記事を参考にしてください。
【参考】著作者人格権とは?わかりやすく解説

NFTと法律の関係性について


NFTを出品するうえで法律を理解することはとても大事です。

では実際にNFTはどの程度法律で管理されているのでしょうか?NFTの法律関係についてわかりやすく説明していきます。

法規制の現状

現状、NFTに関するルール整備は不十分です。

NFTは暗号資産ではないので、法的に金融資産としては扱われていません。

そのこともあり、まだまだ法整備が不十分だといえます。

今後新たな法律が制定されて思わぬ規制が入る可能性があることを念頭に置きながら、以下の内容に目を通していただけると幸いです。

現状のNFTの法的な扱いを理解するにあたっては、まずはNFTと「所有権」及び「著作権」の関係を理解しておくと良いでしょう。

所有権

所有権とは、法の及ぶ範囲であれば使用・収益・処分を自由に行える権利のことです。

NFTの場合、NFTを発行し他の人にNFTを販売したとしても、NFTの元となるアートの所有権は著作者に残ります。そのため、あなたが作品を購入しても著作物であるアートを自由に使うことはできません。

※現在、実体のないNFTは所有権の対象になりませんが、今後改正される可能性があります。

著作権

著作権は、小説・絵画・音楽を始めとした創作物を保護する権利を指します。

NFTと紐づけられた作品は著作権の対象となります。しかし、NFTというトークン(データ)自体には適用されないので要注意です。

著作権に関するさらに詳しい話は「【危険】NFTと著作権の関係をわかりやすく解説。二次創作の注意点も紹介。」 という記事をご参照ください。

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もし無断転載を見つけた時は?


「好きなアーティストの絵が勝手に出品されている……」そんな事態に遭遇した時はどうすれば良いのでしょう?

ここでは、世界中で使用されているNFTマーケットプレイスであるOpenSeaでの対処法を説明します。

具体的な手順は以下の通りです。

▼偽物のNFTを通報する方法
①偽物NFTの販売ページに行く
②右上の3点リーダーを押しReportをクリックする
③通報する理由を選んで送信する

順を追って説明します。

①偽物NFTの販売ページに行く

まずはOpenSeaにいき偽物NFTの販売ページにいきます。

②右上の3点リーダーを押しReportをクリックする


 

③通報する理由を選んで送信する

通報する理由を選んで通報します。ここでは、”Fake collection or possible scam(偽のコレクション、または詐欺の可能性)”をクリックしてください。


 
これで通報完了です。

作品を正しく投資しよう

法律違反を犯してしまうか不安な方は自分でNFTを創作することがおすすめです。

そうはいっても「画力がない!」と困っている方もいることでしょう。

そんな方はNFTマーケットプレイスで販売されている商品に対して投資することがおすすめです。

具体的には、OpenSeaやLEAD EDGEなどのNFTマーケットプレイスで販売されている商品を転売する方法が挙げられます。

詳しく知りたい方は「【話題のNFTで稼ぐには?】NFTの投資方法・メリットやデメリットについて徹底解説」で解説してありますのでぜひご覧ください。
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WEB3NOW

WEB3NOWはWeb3のあらゆる情報を統合したプラットフォームです。NFTコレクションやdApps(ダップス)などについて網羅的に扱っており、初心者にわかりやすい記事を執筆しています。また、NFTコレクションのプロアプライスを知ることができるオンチェーンデータを提供しています。

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執筆者

城島ジョージNaruminてんでんへいきょりおやぶ / yabu29.ethWEB3NOW

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