「NFT=高値で取引されている」というイメージだけが先行して、NFTにどんな価値があるのかはあまり知られていないのが実態かもしれません。現在はNFTブームになっていることもあり、仮想通貨共々価格の高騰がみられます。しかし、その様な目につきやすい投資的な価値以外にもNFTの価値はたくさんあるのです。
この記事では、NFTが持つ様々な価値について掘り下げていきます。
NFTとは
NFTとはブロックチェーン上で発行した偽造不可能で唯一無二のデータを指します。大雑把に言うと、各NFTはブロックチェーン上でそれぞれがIDを持っているので、暗号資産にはない唯一無二性を持っていると言えます。
また、NFT取引で使用されるデータには個別の番号のようなもの(ハッシュ値)が与えられています。それをもとにブロックチェーンでは全てのデータの移動が記録され、それを誰もが確認できる仕組みになっているので偽造も不可能です(こちらは暗号資産も同様ですね)。
たくさんの人に共有されているシステムなので、データの書き換えは現実的に考えて不可能と言えます。
現在流通しているNFTの多くは、鑑定書と美術品のセットと同じ要領で、この偽造不可能なデータに画像や動画ファイルを紐付けたものです。
▼NFTと従来の美術品等の対応関係
- 作品データ(.jpgや.mp3など):従来の美術品
- NFT :鑑定書
鑑定書となるNFTデータに画像を組み込むこともできるのですが、コストが掛かりすぎるのであまり行われていないのが現状です。
NFTの価値とは
オークションで高値がついた事例や、小学生が作ったNFTが高額で取引されたことで、NFTは注目を浴びました。
参考リンク:
・75億で落札されたNFTの事例
・小学生の自由研究が300万円で売れた例
しかし、単にお金が稼げるという価値以外にもNFTはとてもメリットの大きい技術なのです。
投機的価値
既にご存知の方も多いかと思いますが、NFTは投機家からも注目されています。
今までで一番高額で売れたNFTは約75億円の価値がついたほどNFTは今注目されています。
アート以外でもワンピースの原画など人気コンテンツを利用したNFTも登場しており、価格の上昇が期待されています。日本では、小学生が自由研究で作ったNFTが300万円で売れた例もあり、試しに作ってみることで利益が出る可能性もあります。
参考リンク:
・ワンピースのNFT化
・小学生の自由研究が300万円で売れた例
機能的価値
鑑定書の機能を果たす
デジタルデータは一度ネット上に出ると、スクリーンショットや画像の保存をすることにより違うデバイスにコピーし放題であり、これまではそもそも「本物」「偽物」という概念の適用外でした。
これを理由に絵画などの美術品と比べ、デジタルデータに高値が付くことがあまりありませんでした。しかし、NFTを利用することで、デジタルデータに鑑定書をつけることができるので、データがコピーされる(贋作が作られる)ことがあっても、誰が正当な所有者なのかが識別できる様になっているのです。
偽造が不可能
NFTが生成されているのはブロックチェーンです。
パブリックチェーン(誰でも自由に参加出来るタイプのブロックチェーン)を使用している場合には、不特定多数の人の承認によりデータの書き込みが行われます。したがって不正にデータの書き換えを行うにはその不特定多数のうちの過半数以上の承認を得る様にクラッキングをする必要があるので、実質不可能だと言われています。
プログラマビリティ
イーサリアムというブロックチェーンのスマートコントラクトという機能を用いることで、NFTが購入者によって転売された場合に自動的にロイヤリティが作成者に入るという仕組みを作ることができます。
クリエイターのマネタイズ手段になる
データになっている作品であればどの様な制作物でもNFT化することができます。
今までイラストや動画制作が得意でも、コミックマーケットなどに出品したり、SNSやYoutubeなどに上げてたくさんに人に楽しんでもらうという形でしか作品を発表できなかったクリエイターの方も多いかと思います。
しかし、NFT化することで趣味でなく本業・副業として創作活動をすることができます。これにより今まで興味を持ってくれなかった層の人にも作品を見てもらうことができます。
ブロックチェーンゲームでの活用
スマホアプリなどで提供されているゲームは、せっかくいろいろなアイテムを集めたとしても、サービスが終了してしまうと無駄になってしまうことが多くのゲームユーザーの悩みとなっています。
しかし、ブロックチェーンゲームではアイテムがNFT化されているので、ゲーム自体が終了してもアイテムは自分のものにしておくことができます。また、アイテムがNFT化されているのでマーケットプレイスで売買もできます。
コミュニティの会員権としての機能
NFT登場以前、各種の会員証は紙媒体で配布されるか、アプリなどにログインして表示されるというのが主流でした。現在では、NFTがフェラーリに乗車できる会員権や会員制レストランの会員権として使用されているケースがあります。
参考リンク
NFTによる会員権は消耗品ではないので、サービス利用後、いらなくなったら転売することで元手を回収できる可能性もあります。
ただし、サービスによってはその性質上会員権の転売が難しかったり禁止されているものもあるので、その辺りの情報は事前に確認しておくと良いでしょう。
まとめ
NFTは投機的価値だけが注目されがちですが、NFTには様々な機能があります。
デジタルデータに所有権が付与できたり、二次流通時の利益をクリエイターに還元するたりするNFTは、一時的な流行ではなく、今後も注目されていくでしょう。
▼この記事のまとめ
- NFTは、初回から高額で売却できたり、高額転売されロイヤリティーが入ってきたり、投機的価値が大きい
- 投機的価値以外に6種類もの機能的価値を秘めている
- 今後は金銭的な価値以上に、技術的に注目され価値が高まるはず
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