最近MATIC建て取引されるNFTも増えてきました。しかし、MATICは国内の仮想通貨取引所では購入することができません。
では、MATICを手に入れるにはどうしたらいいのでしょうか?
MATIC (Polygon) とは?
ブロックチェーン名がPolygon(ポリゴン)、その中で作られたトークン(仮想通貨)名がMATIC(マティック)コインとなります。
元々はブロックチェーン名もMATICでしたが、2021年にリブランディングしてPolygonになりました。
さてMATICには以下のような特徴があります。
▼MATIC特徴
- 他の仮想通貨と比べてトランザクションスピードが早い
- 取引手数料(GAS代)が安い
MATICは数多くある仮想通貨の中でも特に期待されている銘柄のひとつです。
2021年1月の初めごろは1MATIC = 2円前後でしたが、その期待値から価格が急上昇し、MATICは2022年1月現在、1MATIC = 230~250円前後で推移しています。
MATICが注目された理由として、NFTの流行とイーサリアムでのガス代の高さがあります。
NFTを購入する際にはイーサリアムネットワーク上の仮想通貨ETH(イーサ)が使われていることが多い傾向にありました。しかし、一回のネットワーク手数料であるGAS代が高騰しています。
例えば、ETH(イーサリアム)を1回送金するのにも日本円で2,3000円ほどかかってしまいます。
確かに1つのNFTの価格が2,300万円で取引されていれば微々たる額かもしれませんが、全てのNFTがそのような高値で取引されているわけではありません。
そこで注目を浴び始めたのが、イーサリアムのサイドチェーンであるMATIC(Polygon)です。つまり、MATICはNFTの取引に用いられている仮想通貨のひとつです。
ただし、問題があってMATICは国内の仮想通貨取引所では取り扱っていません。しかし、海外の仮想通貨取引では扱っているとこもあるのでそこを通じて入手する必要があります。
補足:サイドチェーンとは?
ビットコインやイーサリアムなど元のパブリックブロックチェーン(親チェーン)から派生した、別のチェーン(側鎖)です。親チェーンの機能を拡張できたり、ブロックチェーン上に独自の仮想通貨を発行することなどが可能です。
MATICを入手する手順
MATICは国内の仮想通貨取引所では取り扱っていないため、海外の仮想通貨取引所を通じて入手する必要があると言いましたが、大まかな手順をここで解説します。
まずは国内の仮想通貨取引所(MATICを取り扱っていない)と海外の仮想通貨取引所(MATICを取り扱っている)の両方で口座を解説します。
※トラブル発生時などであっても弊社といたしましては一切の責任を負いかねます。自己の責任において行ってください。
※文章が長いので下の図を参照してお読みください。
MATICの入手手順
- ビットコインやリップルといった仮想通貨を仮想通貨取引所で購入
- 購入した仮想通貨を海外の仮想通貨取引所に送金する
- 送金した仮想通貨をMATICに変換(コンバート)する
このことによってMATICを入手することができます。
この際購入する仮想通貨はBTC(ビットコイン)やETH(イーサ)、そしてXRP(リップル)などで可能ですが、送金手数料が安いためこの記事ではXRP(リップル)で行います。
この時に使用される海外の仮想通貨取引所として安全、また有名な取引所としてバイナンス(Binance)が挙げられます。
バイナンスとは?
バイナンス(Binance)とは世界でも有数の取引量がある仮想通貨取引所です。元々は香港に所在地を置いておりましたが、現在はマルタに本社があります。
バイナンスの取引所は取り扱っている仮想通貨の種類が豊富で、また入出金や交換時にかかる手数料が比較的安価であることが特徴です。日本に拠点を持っていませんが、日本語にも対応しています。
また独自の仮想通貨BNB(バイナンスコイン)を発行しており、その将来性も期待されるなど、世界でも有数の仮想通貨取引所です。
バイナンスに限らず仮想通貨のMATICを購入する際には、現物取引とデリバティブ取引の二つによって手に入れることができます。
現物取引とデリバティブ取引の違い
現物取引とはその時々の市場の時価で実際に仮想通貨や証券などを購入する通常の取引です。こちらは今ある値段で物を購入して、実際に手に入れるだけなので、わかりやすいですね。
デリバティブ取引とは先物、スワップ、オプション取引などの総称で、仮想通貨や証券などを将来の価値で購入や予約などをする取引です。
例えば、1年後に100MATICを1MATIC300円の値段で購入する約束をします。
1年後の1MATICの価格が350円だとすると、1MATIC分50円の利益が出ます。一方で、250円であれば1MATIC分50円の損失が出ます。
MATIC購入手続き(仮想通貨取引所経由)
ここでは現物取引での方法を記載します。
※バイナンス上でクレジットカードにてMATICを購入する方法もありますが、日本のクレジットカード発行会社の多くが決済を通さないことがありますので、ここでは記載しません。
※先物取引でのMATICの購入方法は下に記載しています。
この方法は少し複雑ですが、一つ一つ順を追っていけば難しくはないので落ち着いて行っていきましょう。
MetaMaskを持っていない方はウォレットを作成し、Polygon Mainnetに接続しておきましょう。
国内取引所の口座を開設する
有名な仮想通貨取引所としては、GMOコインやCoincheckなどが挙げられます。こちらの方法を元にどちらかで口座を開設しましょう。
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バイナンスで口座を開設する
次にバイナンスで仮想通貨を取引する口座を開設します。
ただしバイナンスでの口座の開設のためには、国内の仮想通貨取引所とは異なり確認ハガキによる住所確認はありません。
※バイナンスのUI(ホームページの表示)はよく変わりますので、ここで示している画像通りにならい場合もあります。
トップページにある右上の黄色の「登録」ボタンをクリックしてください。
居住地を選択してください。
次にメールアドレス、もしくは携帯電話番号でアカウントを作成します。
セキュリティーを認証し、入力したメールアドレス、もしくは電話番号に認証コードが届きますので入力してください。
次にバイナンスのサービスを利用するために、右上の黄色の「認証」ボタンをクリックしてください。
真ん中の黄色の「今すぐにはじめる」をクリックしてください。
国籍、姓名、誕生日を入力して、黄色の「はい」をクリックしてください。
次に居住地住所を入力し、黄色の「はい」をクリックしてください。
次に身分証明書を提出します。ここでは、運転免許証で行います。
撮影し、アップロードしたら次は顔の撮影に移ります。
顔の撮影が終わったら、次は顔認証に移ります。
顔認証が終わると、審査されますのでしばらく待ちましょう。
審査が完了するとこのようなメールが届きます。
これでバイナンスのアカウント登録は完了です。
次にバイナンスの口座に送る仮想通貨を国内の仮想通貨取引所で購入します。
国内取引所の口座で仮想通貨を購入する
次に国内の仮想通貨取引所します。ここではBTCやETHでも構いませんがここではネットワーク手数料が安いXRP(リップル)を購入し、バイナンスの口座に送付します。
ただし、バイナンスの場合仮想通貨のウォレットに送金する際には最低20MATICが必要になりますので、余裕をもった金額で購入しておきましょう。
GMOコインでのXRP(リップル)の購入方法
口座を開設したら、右上の「日本円の入金」を選択し、注意事項に従い日本円を入金してください。
次に「販売所」から「XRP」を選択し、購入したい額を指定し、XRP(リップル)を購入してください。
CoincheckでのXRP(リップル)の購入方法
口座を開設したら、メニューから「ウォレット」内の「日本円の入金」を選択し、注意事項に従い銀行振り込み、コンビニ入金、もしくはクイック入金を選択し口座に日本円を入金してください。
「販売所(購入)」から「XRP」を選択し、XRP(リップル)を購入してください。
次にここで購入したXRP(リップル)をバイナンスの口座に送ります。ただし、手順を誤ると送ったXRP(リップル)が引き出せなくなる場合がありますので、十分に注意して行ってください。
国内取引所からバイナンスへ送金
次にXPR(リップル)をMetaMaskに送金する操作を行います。
繰り返しになりますが、しっかりと入力を行わないと仮想通貨を引き出せなくなる可能性がありますので十分注意しましょう。
トップページに右上の「ウォレット」にカーソルをスクロールし、「フィアットと現物(入金&出金)」をクリックしてください。
次に、このページの通貨の一覧からXRP(Ripple)を探し、XRPの行にあるアクションの中から「入金」をクリックしてください。国内の仮想通貨取引所からのXRP(リップル)の送付先アドレスを取得します。
入金先のネットワークは「XRP(Ripple)」を選択してください。
注意事項が出ますので読んでから「OK」を押してください。
アドレスとMEMOが出ますので、こられをコピーして国内の仮想通貨取引所からXRP(リップル)をバイナンスに送付します。
※ここでいうMEMOは宛先タグと同じ意味です。「宛先タグ」とはXRP(リップル)の送付に際して、アドレスとは別に必要になる識別番号のようなものです。
次にあらかじめ国内の仮想通貨取引で購入したXRP(リップル)をこのバイナンスのアカウントに送付します。
GMOコインの場合
メニューから「出入金」の「暗号通貨」を選択し、「リップル(XRP)」を選択し、「新しい宛先を追加する」をクリックしてください。
先ほどバイナンスで表示されたアドレスと宛先タグ(MEMO)を入力し、登録してください。※名称(ニックネーム)は入力する必要がありませんが、入力しておくと後ほどアドレスがわかりやすくなります。
認証が完了したら、先ほど登録したアドレスを選択し、送付したいXRP(リップル)の金額を指定して、実行してください。
Coincheckの場合
メニューの「仮想通貨の送金」から「Rippleを送る」を選択し、「新規取引先」に先ほどバイナンスで表示されたアドレスを入力し、「XRP宛先タグを使用する」にチェックを入れ、宛先タグに「宛先タグ(MEMO)」を入力してください。
送付したいXRP(リップル)の金額を指定して、実行してください。※新規ラベルは入力する必要がありませんが、入力しておくと後ほどアドレスがわかりやすくなります。
バイナンスでMATICにコンバート
次にこのXRP(リップル)をMATICに変換(コンバート)します。
バイナンストップページの上の「トレード」にカーソルを合わせて、その中の「コンバート」をクリックします。
このような画面に移りますので、振替元の仮想通貨はXRP、振替先の仮想通貨はMATICを選択してください。
振替元、もしくは振替先に変換したい額を入力し、黄色の「コンバージョンプレビュー」をクリックしてください。
※すぐに期限が来るので、一定時間が経過してしまったら右下の黄色の「更新」ボタンを押しましょう。
この画面が出ればXRP(リップル)からPolygon(MATIC)へのコンバートは完了です。
これでMATICの購入手続きは完了です。
補足:バイナンスからMetaMaskへの送金方法
トップページに右上の「ウォレット」にカーソルをスクロールし、「フィアットと現物(入金&出金)」をクリックしてください。
次に、このページの通貨の一覧からMATICを探し、MATICの行にあるアクションの中から「出金」をクリックしてください。
ここのアドレスに自身のMetaMaskのアドレスを入力します。ネットワークは「MATIC Polygon」を選択してください。
ブラウザ右上の狐のアイコンをクリックし、アカウント名をクリックすると自身のMetaMaskのアカウントがコピーされます。
アドレスを正しく入力し、ネットワークは「MATIC Polygon」が選択されていることを確認したら、出金額に送付したい額のMATICを入力してください。
正しく入力されていることを確認したら、右下の「出金」ボタンを押してください。
内容を確認し、「次へ」を押してください。「認証コードを取得」をクリックして、電話番号とメールアドレスに送られてきた認証コードを入力して、「提出」をクリックしてください。
このような画面になり、MATICの処理がなされているのでしばらく待ちましょう。
このようなメールが届いたら、Polygon(MATIC)の受け取りは完了です。これでMATICのMetaMaskへの送付は完了です。
まとめ
バイナンスでの取引は確かに手間がかかるように見えますが、ETHを購入してからスワップとブリッジを行う方法だととGAS代(ネットワーク手数料)が高くつきます。
またTRANSAKなどの直接MATICを購入するサービスは使えない期間もあり、安定しません。バイナンスでの取引に慣れてしまえば楽に取引ができますので一度試してみてはどうでしょうか?