デジタルアートが美術作品の一つとして認識され、暗号資産が話題となっている現在、NFTという新たなデジタルアートに注目が集まっています。
そんな今注目すべきは投資対象としてのNFTの価値です。
美術作品は株式や債権とは値動きが異なることから、アセットアロケーションに組み込みたいと考えている投資家も多いことでしょう。
そんな方は今回紹介するSuper Rare(スーパーレア)というNFT売買プラットフォームをチェックするのがオススメです。
Super Rareは厳選された一部の作家のみが出品出来るNFTプラットフォームで、投資価値の高いNFTが多数取引されています。また、既にデジタルアーティストとして活動している人にとってはSuper Rareは一つの目標地点にもなっています。
この記事では
・NFTアートを新たな投資先として検討している方
・アーティストして高額な報酬を狙って行きたい方
に向けて、SuperRareを紹介していきたいと思います。
この記事を読めばSuperRareの使い方が理解できます。
>>Super Rare公式サイトを見てみる
そもそもNFTとは何?という方はこちらの記事が参考になります
https://hashhub-research.com/articles/2020-03-01-nft-in-10-minutes
SuperRare(スーパーレア)とは?
出展 : https://superrare.com/
SuperRareは、CryptoArtの作成と収集を促進するソーシャルプラットフォームです。
新しく珍しいアートのNFTがイーサリアムを使用して販売されています。アーティストは作品のNFTをプラットフォームに無料でアップロードできます。
アートワークの最初の販売からの収益に加えて、作者は、その後の転売時にも収益を得られる仕組みです。
コレクターが他のコレクターにNFTを再販するときに、流通市場の売上の一定の割合を収集できるようにスマートコントラクト(コンピュータープログラムをブロックチェーンに埋め込むこと)にコード化されています。
SuperRareはアーティストとして登録するために審査が必要です。審査はかなり厳しいと言われていますが、その分作品一つ一つはクオリティが高いものばかりです。ここで出品することができたクリプトアーティストはプロレベルと言えます。
アートをSuper Rareで出品、購入するメリット
NFTアートの場合、古典的なアート作品とは違い、手に取ることが出来ないという意味で実体がありません。にも関わらず、NFTは非常に高い値段で取引されています。
2021年2月25日から3月11日にわたり行われたクリスティーズ・ニューヨークオンラインのオークションでBeepleのNFTデジタルアート作品《Everydays: The First 5000 Days》が69,346,250ドルで落札されました。
出展:https://onlineonly.christies.com/s/beeple-first-5000-days/beeple-b-1981-1/112924
NFTアートはオンラインでの販売なので出品や保存状態を維持するためにコストはかからず、世界中のアーティストが参加しやすいといったメリットがあります。このメリットがもっと周知されれば、一気に市場が拡大していく可能性もあります。
2021年の2月下旬あたりにNFTという検索数は伸びていて、興味をもっている人が少しずつ増えていることがわかります。
今年の2月下旬、NFTの検索数が伸びた。出展:Google Trends(全ての国を対象にした検索結果)
今後、NFTアートがさらに大きな市場となっていく可能性があるならば投資家は値上がり期待で参加する人が増えてきます。
また、二次販売にて得られる利益にも注目です。
下記はその二次販売にて得られた利益が報告されています。
ROIはReturn on investmentの略で投資した費用から、どれくらいの利益・効果が得られたのかを表す指標です。今回は46%とありますので、それだけ転売で儲けたことになります。royalty(ロイヤリティ)は特許権使用料という意味で、今回は創作者に5,098ドルロイヤリティが入ったようです。
Secondary Marketのレポートが、二次販売での利益に関するレポートですので、興味がある方はチェックしてみてください。
https://editorial.superrare.com/category/editorial/market-reports/secondary-market/
また、NFTアート投資はデータのみで完結してしまうため、取引成立までの過程がスムーズです。もしかすると今まで以上に魅力のあるアセットになるかもしれません。
そして、数あるNFTマーケットプレイスの中でも、SuperRareは価値の高いアーティストのみ出品を許しています。NFTアートを出品する側は許可されるのに高いハードルがありますが、その分挑戦する価値があり、投資家としては購入先として検討する価値のあるプラットフォームと言えます。
そして、Super RareはArtwork Detailsというフィルター機能があります。これにより、二次販売(転売のこと)の商品だけをピックアップすることも可能です。
下のArtworkというメニューをクリックするとフィルターが出てくるので、Secondary saleをクリックしてみてください。
すると、ownerとartistの二人の名前が一致しない作品だけ表示されます。以上は、どういった作品が人気なのかを把握するのに便利な機能です。ぜひ使ってみてください。
また、このとき、気になったownerとartistをフォローしておくこともオススメします。なぜなら、ご自分のprofileにあるactivity feedをクリックするとフォローした人たちの作品等をInstagramのように、ライブストリームチェックできるからです。
新しい入札があるかどうかや、アーティストが新しいアート作品を創作したかどうかをチェックするのに便利です。
以上を総合的に見て、SuperRareは有力アーティストと投資家にはメリットが多いと言えます。NFTマーケットが今後拡大していくと見るなら注目しておくべきです。
Super Rareで出品されているアート作品の例
SuperRareのアート作品を少しみてましょう。
アーティストの多くは、デジタルネイティブで、デジタルアートの経験が豊富です。モーショングラフィックスやVR(バーチャルリアリティ)彫刻など、様々な取り組みを行っています。
過去12カ月間(2021/07/10現在)のトップアーティストの状況をみると、トップは総売上高2,117,864ドル、作成された作品13、作品販売12、最高の売上は504,868ドル、平均売上は176,488ドルでした。
以下にトップアーティストの状況についてのリンクを貼っておくので、ブックマークしておくことをオススメしておくと良いかもしれません。
https://superrare.com/top-artists
Super Rare上でのアカウントの作り方
さて、ここからはSuper Rareの使い方を説明します(2021年7月現在のやり方です)。
SuperRareのサイトに入ったら画面右上のSign inをクリックしてください。
次に「SELECT A WALLET」をクリックします。
MetaMaskかFortmaticの選択画面が表示されるので、自分が持っているウォレットをクリックします。どちらも持っていない場合はとりあえずMetaMaskの方を作成してから進んでください。ここではMetaMaskでの接続方法を紹介します。
MetaMaskのchrome拡張機能を使う場合は「サイトデータの読み取りと変更を行います」のところの設定で「すべてのサイト」にチェックが入っていることを確認してください。チェックが他のところに入っている状態だと先の設定に進めません。

MetaMaskの接続が完了すると下の画面のようにアドレスに紐づいたアカウントがないという警告が出てきます。「Would you like to sign up instead?」をクリックしてください。

usernameとe-mailアドレスの入力を行います。

ウォレットが起動して署名を求められるので、署名をクリックしてアカウント作成完了です。
Super Rareに出品されているアート作品の購入方法
購入方法は大きく分けて3つあります。
▼購入方法
- オークション形式の「PLACE A BID」
- 即時購入の「BUY NOW」
- 買取金額を掲示する「MAKE AN OFFER」
下記の画像のように左下あたりにどの購入方法が選べるか表示されています。
以上の3通りがありますが、出品者によって注文方法は指定されています。作品によって購入方法が違うことは覚えておきましょう。
Super Rareに出品するために
SuperRareの公式サイトにはアーティストとして受け入れられるためのヒントとして、
- オリジナルアーティストとしてのアイデンティティを証明できる
- ソーシャルメディアであなたのアートを宣伝する
- オリジナルで一貫したスタイルを持つ
- 希少性
- コミュニティに参加する!
- 落胆しないこと
と6つの大事なことが書かれています(https://help.superrare.co/en/articles/3581106-tips-for-getting-accepted-as-an-artist-on-superrare )。
SuperRareではプラットフォームの性質上、皆に優秀なアーティストだと認めてもらえると判断される要素がないと出品を受け入れてもらえません。そのため、SNSでファンをあらかじめ確保しておくことがかなり重要になります。
目安として、twitterアカウント2000人前後があるとよいかもしれません(https://superrare.com/top-artistsのAll Time USDのフィルターで最下位の人のtwitterをみて判断、一応SNSと連携されていない人も審査を通過している人もいるようですが、上位のアーティストは全員、SNSはもっているようです。審査に通った後、自分の作品を買い取ってもらいたいならば、フォロワーを集めておくことは有利です。)
また、「審査が厳しいことを前提として、何度も挑戦する姿勢で審査を受けてほしい」とSuperRare側は願っています。実際に、最も成功したアーティストの多くは、最初に提出したときに受け入れられなかったそうです。が、それでも粘り強く再挑戦した結果受け入れられたそうです。
アーティストの投稿が承認される可能性を高める方法について質問がある場合は、問い合わせ窓口(hello@superrare.com)もあるので、こちらも活用すると良いでしょう。(日本語サポートはないので注意です。)
また、購入したNFTアート作品は転売することができます。NFTはブロックチェーン上で発行されているため、ブロックチェーン上のデータを参照し、サービスの垣根を超えた販売ができます。
つまり、SuperRareで購入した作品を別のプラットフォームで販売することが可能です。(ちなみにその場合は作者が転売による手数料収入を得ることはできません)
Super Rareに出品するためのオススメロードマップ
SuperRareに出品するためにオススメのロードマップは
- SNSでフォロワーを集め、自分の作品のファンを獲得
- OpenSeaとRaribleに出品してみる(これらは申請不要のNFTプラットフォームになります)。 ただ、あまり多くのプラットフォームで作品をすでにトークン化したアーティストよりも、既存のアートワークの総供給量が少ないアーティストを受け入れる傾向があるようなので、この二つ以外のプラットフォームにも投稿するのは控えるのもアリかもしれません。
- SuperRareに申請するオリジナル作品を新たに作り、審査を受けてみる。
- 引き続きSNSのファンの獲得を目指す。
一番重点を置かないといけないことはファンの獲得です。もちろん何千ものフォロワーは必要ありませんが、ファンの多い独創的な作品をSuperRareは欲しがっています。
日頃から、SNSのプラットフォームに全力で挑んでおきましょう。特に、Twitter、Instagram、Centはやっておくべきでしょう(日本ではあまりにもNFTアートに興味をもっている人が少ないので、英語でアカウント説明やアート説明を行い、海外のファンの獲得を意識することをオススメします)。
SuperRareが紹介している売れ筋トップ3アーティストのtwitterも載せておきます。
参考にしてください。
まとめ
▼まとめ
- NFTアートは今までのアートと比べ、販売元にとってコストが低く抑えられるため将来性が期待できる。
- SuperRareでは購入方法がオークション、即時購入、買取金額掲示の3通りある(アーティスト側がいずれかを指定)
- SuperRareで出品するためには難しい審査を突破する必要があるが、ファンを獲得していけば十分可能性がある。
SuperRareの作品は本当に独創的で感動する作品ばかりなので、一度サイトを見学してみることもオススメです。
https://superrare.com/