今話題のブロックチェーンですが、実はアートの世界にもその技術は利用されています。
つい先日、バンクシーの作品である「Morons」がNFT化された後に焼却され、さらにそのNFTがオークションに出されたというセンセーショナルなニュースがありました。
— Burnt Banksy (@BurntBanksy) March 3, 2021
これは、バンクシーの作品認証機関である「Pest Control」によって認定された本物のバンクシー作品の「Morons」がNFT化されたものが、ニューヨーク州ブルックリンで暗号資産愛好家のグループのメンバーによって焼却されたそうです。
つまり、NFT化される元となったバンクシーの作品はすでにリアルには存在せず、NFT化されたデータにはバンクシーが作成したオリジナルの「Morons」と同じ価値があるということです。
このようにNFT化すれば誰でも自分の作品に唯一無二の価値を付加することができます。あなたもNFT作品のプラットフォームを使ってご自身の作品をNFT市場に出してみませんか?
そもそもNFTとは
NFT(Non-Fungible Token)とは主にイーサリアムを用いて構築された代替不可能なトークンのことです。つまり、ブロックチェーンの技術を用いて作成された偽造不可能な鑑定書(所有証明書)が作品(デジタルデータ)に紐づけられているため、唯一性を持たせられることができます。
これまで、デジタルデータは容易にコピーや改ざんができるため現物の絵画のよう価値を見出すことは難しいとされていました。しかし、NFTでは「誰がその代替不可能なトークンを保有しているか」ということを明確にできるため、デジタルデータにも「誰の作品か」という権利を証明することができます。
現在実際にNFT化が進んでいる分野はデジタルアート、音楽、ゲームのアイテム、デジタル上の土地など様々ありますが、まだまだ模索中です。
そして、このNFTの技術の特徴の一つとして「誰でもマーケット上にデジタルデータを提供できる」というものがあるため、全員にチャンスがあることも注目ポイントです。
アートのNFTを出品するメリット
この記事では特にアート作品に絞って、NFTのマーケットに出品することのメリットをご紹介します。
誰でもNFTは作成可能
NFTそのものは前述の通りトークンですので、誰でも作成し市場に流通させることができます。そのためNFTプラットフォームを活用することは、ギャラリーを借りたり、アート会社とのコネクションを築く必要のある現在のアート市場よりも参入障壁が低く、全てのアーティストに公平であるとも言えます。
しかし、その一方で現段階では「著作権=所有権」にはなっていないため、NFT化させるアートには十分に注意を払う必要があります。
アート作品をいつでもどこでも購入可能
NFTアートはインターネット上のプラットフォームを利用するため、世界中の作品をいつでもどこでも購入することができます。
さらに、購入する際には従来のようにアート会社などを介する必要が無く、プラットフォーム利用手数料しかかからないという点もユーザーにとってはメリットです。
投資の対象にもなっている
NFTの技術を用いてデジタル領域にも所有権を確立させた今だからこそ、これまで現物のアートのみが対象であった投資の世界にデジタルアートも加わる事ができました。
デジタルという複製が可能な世界だからこそ「本物」に価値が見出され、プラットフォームを利用することで二次利用(売買)することができることから、投資の対象とし注目を集めています。
NFT化が可能なアート作品の例
NFT化はデジタルのものであればどのようなものでもNFTアートとして出品することができます。
画像やイラストはもちろんですが、映像や音楽、ゲームもNFTアートです。その他にも、ツイートがNFT化されたり
ゲームアイテムやトレーディングカード、更にはデジタル上の仮想土地もNFTとして売買されています。
スポーツ選手のNFTと独占コンテンツを販売するSportsIconが「7桁」ドルの資金調達
NFTを販売できるプラットフォーム13選
それでは現在あなたのアートをNFT化させることができるマーケットプレイス13選をご紹介します。
LEAD EDGE
格安のガス代でNFTを買うことができる弊社運営のマーケットプレイスです。
審査なしで誰でも自作作品のNFTを出品出来ることも特徴です。
>>LEAD EDGE公式サイトはこちら
OpenSea
OpenSeaはイーサリアム上で発行される、NFTを扱うマーケットプレイスの先駆けで、2017年からサービスを開始しています。まだ完全に日本語対応はしていないのですが、先日村上隆が自身の代表的なモチーフである「花」を「Murakami.Flowers」としてOpenSeaに出品していることからご存じの方も多いかもしれません。
村上隆が初のNFT作品を発表。108バリエーションの「お花」を販売へ
(村上氏の作品は現在は出品停止中)
OpenSeaの公式サイトはこちら
Rarible
RaribleはNFT作成時に独自のトークンを持つため、例えアート作成者の手から離れたとしてもいつまでも製作者ののものという記録が残ります。
そしてRaribleでは転売された場合でも製作者のもとに転売額の10%が製作者のもとへと渡ります。
つまり、アートを生んだ人のことを大切にするマーケットプレイスがRaribleだということです。
Rarible公式サイト
nanakusa
nanakusaはイーサリアムとPolygonネットワークによって作られている、NFTを売買可能なプラットフォームサービスです。
今のところnanakusaに出品できるクリエイターはnanakusaに認められた人のみに限られていますが、二次売買はユーザーであれば誰でも可能です。
「nanakusa」公式サイトはこちら
NFT Studio
NFT Studioはブロックチェーンゲームの「クリプトスペルズ」を運営している日本のCryptoGames株式会社が立ち上げたNFT マーケットプレイスで、2021年3月にサービスを開始しました。
Polygonネットワークを利用しており、今のところ二次売買はで
きません二次売買ができます。決済方法がクレジットカードのため、利用しやすいプラットフォームとも言えます。
NFT Studio公式サイト
Foundation
Foundationは主に3D系のアーティストが多いプラットフォームで、事前審査制、招待制のNFTマーケットプレイスであることからアーティストのレベルを担保しています。
Foundation公式サイト
MakersPlace
MakersPlaceはアーティストの署名と検証を含む厳格な認証プロセスが行われるため、MakersPlaceで購入したNFTアートは安全でユニークです。NFTのゲームであるエグリプトのキャラクターの売買ができるのもこちらのマーケットプレイスになっています。
MakersPlace公式サイト
Atomic Market
40,000人を超えるユーザーがいるAtomic Marketは、EOSIOを軸に構築されたNFTマーケットプレイスです。簡単な操作でNFTを作成することができるため、スマートチェーンやブロックチェーンテクノロジーに関する技術についての深い知識がなくても、簡単に自分のアートをNFT化させることができるという点で有名です。
Atomic Market公式サイト
SuperRare
2018年よりサービスを提供しているため、SuperRareは「NFT」という言葉が一般に広まる前から多くのデジタル作家などに愛されているマーケットプレイスです。2021年3月に、たったの数週間程度で数十億円ほどの売り上げを出したことから再度注目されているプラットフォームです。
SuperRare公式サイト
Decentraland
DecentralandはNFTの技術をVR領域に活かしたマーケットプレイスです。バーチャルウェアラブルや不動産など、さまざまなNFTがDecentralandのマーケットプレイスで取引されてます。
Decentraland公式サイト
Enjin Marketplace
Enjin Marketplaceは、安全で機能満載のEnjinウォレットを利用してブロックチェーン資産の購入と販売が可能なマーケットプレイスです。Enjin Marketplaceでは、ゲームやアート、音楽などが取引されています。
Enjin Marketplace公式サイト
KnownOrigin
KnownOriginは、イーサリアムブロックチェーンの技術をもとに構築されているマーケットプレイスです。
KnownOrigin公式サイト
BakerySwap
ベイカリースワップは、Uniswapなどと同じく自動マーケットメイカー(AMM)モデルを採用している分散型取引所で、主にゲームジャンルのNFT取引が盛んです。
Portion
Portionは、スマートエスクローコントラクトが仲介者を排除することを可能にしているため、確実にクリエイターへのロイヤリティの分配が可能となっています。
まとめ
「NFT」の世界はまだ始まったばかりです。
デジタル化が進み「コピー」されやすい時代になったからこそ、「オリジナル」に価値があるのです。今、あなたが何かしらアートを作成しているのであれば、それをNFT化してみてはいかがでしょか?思わぬ形でヒットするかもしれません。
随時新しいNFTマーケットプレイスを見つけ次第更新いたしますので、チェックしてみてくださいね!