Etherscan(イーサスキャン)とは
イーサリアムブロックチェーンで行われた取引履歴が閲覧できるウェブページです。
例えばEtherscanを見れば、誰がいつどのNFTを何ETHで購入したのか、といった情報が分かります。(※取引履歴とトランザクションという用語が出てきますが、両者は同じ意味です。)
etherscan.io
ブロックチェーンの仕組み
まずEtherscanの話をする前に、ブロックチェーンの仕組みをおさらいしておきましょう。
ブロックチェーンは下記の特徴を持ちます。
▼ブロックチェーンの特徴
- 不特定多数のみんなでデータを共有・監視する
- 誰でも保存データの公開・閲覧ができる
- 特定の個人・企業・国家に占有・改ざんされない
いうなれば世界中の人で共有する大きな1つのデータベースのようなものですね。
Etherscanでできること
Etherscanではイーサリアムブロックチェーンに書き込まれた全ての取引履歴を参照することができます。
それは個人のウォレットアドレスであったり、NFTコレクションであったり、全ての取引履歴を参照できます。さらに取引履歴の項目ごとに詳細内容を確認できます。
また、どんな情報が確認できるかは記事の後半で詳しく解説しています。
デメリット・注意事項
Etherscanは過去に行った全ての取引履歴を見ることができます。
逆に言うと、自分にとって都合が悪い情報もEtherscan上で他人に見られてしまいます。一部の取引履歴だけを非公開にしたり削除したりすることはできません。
要するに、ブロックチェーンの特徴である公開性がデメリットにもなり得るということですね。ブロックチェーン関連の取引を行う際はくれぐれも注意してください。
基本的な使い方
ここからはEtherscanの実際の使い方を説明していきます。
ウォレット検索と情報の見方
トップページを開き、検索フィールドに自分のMetaMaskなどのウォレットアドレスを入力します。
Address画面が表示されます。
こちらがウォレット情報です。
▼用語説明
- Balance:ウォレットが保有しているETHの量
- Ether Value:保有しているETHをドル換算した時の価格
- Transactions:ウォレットの取引履歴を参照
また、Transactionsではウォレットのトランザクション(取引履歴)を全期間参照することができます。
右下に「CSV Export」リンクがあります。出力したCSVファイルを暗号資産取引の領収書として使用することもできます。
トランザクション(Tx)の確認方法
個別のトランザクション(Tx)の項目を説明していきます。
AddressやContract画面から「Txn Hash」リンクをクリック、もしくはトップページからトランザクションIDを入力します。
するとTransaction Details画面が表示されます。こちらは個別の取引履歴に関する重要な情報が集まっている画面です。
トークン・NFTの探し方
特定のウォレットアドレス検索で表示するAddress画面を見ると「Erc20 Token Txns」「Erc721 Token Txns」が表示されています。
- ERC-20:イーサリアムのトークン(仮想通貨)の取引履歴です
- ERC-721:NFTの取引履歴です
また、あるNFTコレクションのToken画面では「Transfers」「Holders」「Inventry」タブでコレクションのNFTの流通経路などを閲覧できます。
応用編
ガス代(ネットワーク手数料)の確認
トランザクション(Tx)からガス代に関係する項目だけ見てみましょう。
ガス代は次の計算式で成り立ちます
「ガス代 = ガスプライス×ガスリミット」
ガスリミットは、イーサリアムの場合だと21000Gas以上が必須です。また、ガスプライス単位は「Gwei(ギガウェイ)」で1Gwei=0.000000001ETHです。
例)
ガスリミットが21,000、ガスプライスが150Gweiの場合
21000 × 150 × 0.000000001 = 0.00315ETH
ガス代は0.00315ETHになります。
これをEtherscanの項目に当てはめてみると
「Transaction Fee」 = 「Gas Price:Gwei」 × 「Usage by Txn」× 0.000000001
となるようです。
これを活用してEtherscanのトップページ「Latest Transactions」よりガス代を調べてみます。
いづれかのトランザクションハッシュをクリックします。
「Transaction Fee」 = 「Gas Price:Gwei」 × 「Usage by Txn」× 0.000000001
に当てはめますと、
0.017041339208988885 = 111.101732301 × 153,385 × 0.000000001
で一致しました。
これを活用すれば様々なトランザクションの解析からガス代の傾向を解析できるかもしれません。
詳しくなればMetaMaskからガス代を正確に調整できるようになるかも…
OpenSeaから必要情報の参照
OpenSeaでのEtherscanの使い方を解説します。
アイテムページのDetailsタブを開きます。
これはプログラミングの領域の話になりますがContractAddressはブロックチェーンにデプロイしているスマートコントラクトのアドレスです。
ContractAddressを開くとOpenSea内で作成したコレクションは次のように表示します。
有名なNFTコレクションのContractAddressを開くと専用のコントラクトを表示します。
このような感じでNFTがどのコントラクトから発行されているか調べることができます。NFTを購入するときに偽物かどうかを判別するのに有効です。
最近もメタバース系のNFTで偽物のコレクションから購入してしまうという被害がありました。疑問に思った場合はEtherscanでContractを調べて見ましょう。
SANDBOXのLANDも専用コントラクトを使用
同じくアイテムページで、下部のテーブルでDateリンクが活性の場合、トランザクションの詳細を確認できるので活用してみてください。
まとめ
Etherscanのまとめです。
▼まとめ
- Etherscanはイーサリアムチェーンでの取引履歴を閲覧できる
- 送金やNFTの送付、ガス代の確認などができるようになる
- OpenSeaからコレクションや取引の詳細情報が確認できる
最後に宣伝です。
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