NFTを購入したり、出品する場面でWETHという通貨を目にします。
OpenSeaでNFTを出品したことがある方なら、決済通貨の選択肢にETHとWETHが出てきて戸惑ったことがあるかもしれません。
NFTの売買をするからには、知識不足が原因の思わぬ損をしたくないですよね。WETHとETHの違いを理解し、適切に使い分けましょう。
▼この記事を読むとわかること
- WETHとは何か
- ETHとWETHの違い
- WETHのメリット
WETHとは
WETHとはWrapped ETH(Ether)の略称で、その名の通りイーサリアムブロックチェーン上でラップされたイーサリアムという意味です。
ラップするというのは、イーサリアムブロックチェーン上でメインとして使われている仮想通貨のETHをERC-20という規格に対応した形にすることを指します。
後述するように、ETHをラップされたWETHに変換すると様々なメリットがあります。
OpenSeaではコレクション作成時に決済通貨を選択する
この記事を読んでいる人の中にはOpenSeaを利用する際にWETHという言葉を初めて目にした方もいるのではないでしょうか。
OpenSeaはイーサリアムネットワークとPolygonネットワークに対応しているので、NFTをWETHで売買することが可能です。したがって、OpenSeaではWETHとETHで売られているNFTが存在します。
出品する際にはCreateから商品を出品する時とコレクションを作成する時に決済通貨を選択することができます。商品を出品する際に事前に作っておいたコレクションの中に入れる際は、そのコレクションで設定した決済通貨で売り出されるので注意してください。
出品を考えている場合はどちらの通貨で売りに出すのかも検討しておきましょう。
WETHとETHの交換レート
WETHがETHの規格変更のためにラップされたものであると先述しました。
WETHからETHへの変換はスマートコントラクトによって自動で行われ、レートも変わりません。つまり1ETH=1WETHというように全く同じ価値で交換されます。
WETHのメリット
NFT取引においては、OpenSeaでのオークションに参加出来るというメリットがあります。OpensSeaのオークションには仕様上、WETHでしか参加できません。
また、WETHはERC-20に対応しているため、イーサリアムブロックチェーンで問題視されているGAS代の減額や情報処理の速度の高速化を図ることができます。
WETHのデメリット
WETH自体のGAS代は安いのですが、ETHをWETHに変換するためにGAS代と手数料がかかります。
手数料はサイトによって異なりますが、主要なサイトであるUniswapは0.3%、PancakeSwapは0.2%となっています。ETHのトランザクションを挟むので、GAS代もかかります。こちらのGAS代は時価となっています。
ETHとWETHの変換方法
まず、前提としてWETHはETHと交換することでしか入手できません。
通常仮想通貨は暗号資産取引所や暗号資産販売所で現金と交換できます。しかし、WETHは前述した通り、ETHをERC-20という企画に対応させるためのソリューションなので、ETHと交換する必要があります。
ETHをWETHに変換するためにはスワップと呼ばれる動作を踏む必要があります。スワップとは通貨同士を交換することです。
Swapをするためには「UniSwap」、「PancakeSwap」、「SuShiSwap」などの分散型取引所(DEX)を利用する必要があります。
▼代表的な分散型取引所(DEX)
- UniSwap(ユニスワップ)
- SushiSwap(スシスワップ)
- PancakeSwap(パンケーキスワップ)
- QuickSwap(クイックスワップ)
これらのサイトに自分のウォレットを接続すると簡単にSwapができます。
イーサリアムチェーンを使う場合はUniswapを使用し、ETH on Polygonを使用したい場合はQuickSwapを利用してください。
まとめ
▼まとめ
・WETHは用途によってETHの規格を変更させた通貨
・WETHとETHの価値は変わらない
・WETHへの変換時に手数料がかかってしまう
・WETHはGAS代が少ない
ETHやWETHでNFTが購入できるOpenSeaの詳しい説明についてはこちらの記事に書いてあるので是非チェックしてみてください。
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